マンションの風水害を考える

夏から秋にかけては、日本各地で台風や豪雨の被害が発生しやすい季節です。今回はマンションにおける風水害について、マンション管理と警備、それぞれの現場視点からご紹介します。また被害を防止するため、居住者の皆さまにお願いしたい防災対策もあわせてご案内いたします。

【 近年大きな被害の出た災害 】
2017年、九州北部で集中豪雨による土砂崩れや洪水が発生。2018年には「平成最悪の水害」とされる西日本豪雨が中国・四国地方を中心に甚大な被害を及ぼし、また2019年9月は台風15号・19号が相次いで東日本を襲うなど、近年は深刻な風水害が毎年のように発生しています。

「マンション管理」の現場に聞く

マンションで起こる被害とは

一般にマンションは災害に強いイメージがありますが、過去の災害においてはマンション特有の被害も報告されています。

〈水の被害〉
住居内では、雨水管のつまりによる浸水、トイレの排水不良。また、共用部では駐車場の冠水などが報告されています。また近隣の土砂崩れにより給水本管が破損し断水が発生するなどの事例も。

〈強風の被害〉
風や飛来物の影響を受けやすいバルコニーのパーティションや窓ガラスの破損が頻発。倒木や、フェンス等の倒壊なども報告されています。

管理会社としての取り組み

長谷工では、大型台風接近時には緊急対策本部を設置し、被害防止対策の検討と情報収集を行っています。また各マンション共用部分についてはフロント担当とライフマネージャーが連携し、排水まわりの確認、看板などの室内移動や固定などを行います。さらに注意喚起文の掲示や館内の巡回など、居住者の皆さまに寄り添い万全の備えを期します。

日頃からできる備えと
直前準備のポイント

台風や集中豪雨の被害を軽減するには、日頃の備えと、発生直前の備えの両方が肝心です。ご家族全員で防災に関心を持ち、準備を整えましょう。

日頃の備え

●家族間で、安否確認の方法や避難場所等を確認しておきましょう。

●避難時の最小限の持ち物をリュックサックにまとめ、歩きやすい運動靴の用意を。

●ライフラインの停止を想定し防災用品、備蓄品を準備。常備薬や水の補充も忘れずに。

●窓に飛散防止フィルムを貼ることも効果的です。
※マンション管理規約・規則をご確認ください。

●バルコニーの個別アンテナや物干し、植木鉢等は暴風で飛ばされる恐れがあります。室内保管または補強をしてください。
※マンション管理規約・規則違反となる場合は速やかに撤去しましょう。

●排水溝や排水口を清掃しましょう。
※バルコニーの排水口は隣戸との共同使用ですので、ゴミがつまると雨水が溜まり、室内や階下への漏水につながる恐れがあります。

●常に気象情報を確認できるよう準備を。
気象庁HPはこちら

直前の備え

●窓や玄関扉は施錠し、雨水の浸入を防ぐため、下部に雑巾やタオルで目張りを施します。カーテンも引いておきましょう。
※可能なら、網戸は外して室内保管しましょう。

●室内扉はしっかり閉めるか、フック等で固定しましょう。
※強風時に窓や玄関扉を開けると、室内扉がいきおいよく閉まり、怪我をする危険があります。

●各室の給気口を閉じ、24時間換気システムがある住戸は一時停止を。

●高齢者やお子様が外出中の場合は、お迎えに行きましょう。

●バイクのカバーなど飛散しやすいものは固定しましょう。

●地下ピット式の機械式駐車場は水没の恐れがあるため、下段の車両は地上に避難を。
※強風時に機械式駐車場を作動させ、倒壊・変形があった場合、駐車場メーカーの事故補償はありません。

プロに聞く。暮らしの危機管理。
「マンション警備」の対応力

長谷工グループの提携警備会社の1つであるALSOKから、風水害への現場対応についてお話をお聞きしました。

災害が起きたときは

台風19号上陸の際は、全国各地より数多くの警報が発報され、停電・建物損壊・ガラス破損・浸水・車両水没等の被害が確認されました。
マンション(※1)からの異常信号がアウル24センター(長谷工コミュニティの総合監視センター)に届いた場合、まず該当マンションにALSOKよりガードマンが急行し、事故発生の有無を確認します。安全確認後は、アウル24センターへ連絡・報告を実施。異常が確認された場合は、必要に応じて二次業者(緊急対応業者等)の手配がなされます。
また、災害時は人命に関わる異常信号を優先的に対応させていただきます。

※1 本項は、長谷工が管理を行い、かつALSOKとのご契約を頂いているマンションについてのご説明です。

防災に対する取り組み

マンション管理組合様からは、災害対策に関わるご相談を多くいただきます。特にご関心が高いのは、必要な物品や数量、費用、置き場所、期限管理の方法、他マンションの事例等についてです。それに対しALSOKでは『災害備蓄品マネジメント支援サービス』をご用意しております。管理会社である長谷工と協力してマンション管理組合様の負担軽減のお手伝いをする取り組みをしていきたいと考えております。

 

 

注)自然災害など特殊な状況下では、各種対応等をいたしかねる場合がございます。ご了承ください。またマンションによってご契約内容が異なる場合がございます。

 

 

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