【明日香村へ】明日香村通信 2019夏号

新元号「令和」にちなんで、この夏にトライ。
何ヵ所行けるかな、明日香村で万葉歌碑巡り。

新元号「令和」の出典が万葉集であることは、ご周知の通り。では、万葉集に詠まれた地名が最も多いのが明日香村なのは、ご存知でしたか。石舞台古墳や甘樫丘など村内の古代遺跡・美景の地にはゆかりのある万葉歌の碑が約40基も建てられています。たとえば、飛鳥川の「飛び石」の傍らには「明日香川 明日も渡らむ 石橋の 遠き心は 思ほえぬかも」の万葉歌碑が。飛鳥川にちなんだ万葉歌はほかにも数歌ありますが、多くが、川の向こうに住む恋人に飛び石を渡って会いに行きたい!という恋歌です。当時は川を渡るのはそのくらい大きな意味を持っていたのかなと想像したり。この夏は名所を巡りながら万葉歌にふれてみるのも、令和元年ならではの思い出になりそうです。

明日香村のアーティスト
陶芸家 脇田宗孝さん

古代遺跡で「造形美」に出合う

 明日香村の石舞台古墳、国内最大の円筒埴輪が出土した桜井市のメスリ山古墳の古代遺跡が幼少期の遊び場で、埴輪や土器など土の造形に関心を持つように。大学で彫刻を学び、タイルデザイナーとして就職。1970年の大阪万博でタイル作品が使われたのは懐かしい思い出です。でも、やはり平面よりも立体がやりたくて一念発起。明日香で開窯し、陶芸の創作活動に入りました。
 作品づくりの一貫したテーマは「シルクロード」です。東洋と西洋の文化が交わった交易路の多種多様な遺物に、悠久の歴史ロマンをかき立てられます。奈良はシルクロードの終着点といわれますが、奈良時代以前の飛鳥文化もその影響を色濃く受けているのがうかがえます。

明日香の風が運ぶ創作意欲

 約30年前、国の海外派遣員として約1年間ドイツ滞在した後、念願だったシルクロードを踏破。旅先でユニークな文様などを撮ったりスケッチしたことが帰国後の創作の糧となっています。
 もうひとつ、ライフワークにしているのが、飛鳥・奈良時代の土器や三彩など古代の陶芸技法の研究・復元です。4つの窯を使い分け、新しい造形を生み出すこと、古い技法を生かして現代的に表現すること。どちらもワクワクします。
 創作に没頭できるこの地には感謝の念が尽きません。まさに明日香の風が古代から現在へと吹いてつながっているよう。ただ、折々で刺激もほしい(笑)。近々、またウズベキスタンの古都・サマルカンドへ行く予定です。

 

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