働き盛りの介護離職を防ぐには
「突然訪れる親の介護にどう対処しますか?」

親や配偶者などの介護のために仕事を辞めてしまう介護離職は、現代ではもはや個人的問題ではなく社会的課題と捉えられます。そこでリスクを回避し仕事と両立させることをテーマに、介護をひとつのプロジェクトと考えるというポジティブな発想で考えてみました。

自分自身の老後を
危うくする介護離職

 家族の介護・看護を理由に離職(または転職)した人は、過去5年間のデータで約44万人。その多くが40代から50代の働き盛りです。企業においては中核をなす存在で離職は社会的な人材の損失となります。また家庭においては子どもの教育や住宅ローンなどにお金がかかる時期と重なり、経済的損失は相当なものです。たとえば年収500万円の人が50歳で離職すれば、60歳まで働いた場合の収入5000万円がゼロになります。それらは退職金や年金の計算にも影響するため、本来入るべきさらに多くのお金がなくなります。それはいずれ親の介護が終わった後の自身の老後にも深刻な影響を及ぼすことになります。

介護はプロに任せ
家族はマネジメントを

 そのような現実を考えた上で、介護に直面したとき、どう考え行動すればよいのでしょうか。企業には仕事と介護の両立支援の義務があり、育児・介護休業法のもとで介護休業と介護休暇の2制度が利用できます。まず大切なことは、通算93日取得できる介護休業制度の使い方です。ここでよく陥りやすいのが「自分の親だから」と自分で介護を担い時間を費やし、休業が明けても介護が続き途方にくれるという事態です。この93日はとにかく自分の手で介護をしなくてもすむように手配、手続きをする準備期間と考えましょう。また1年に5日休める介護休暇制度は半日単位で取得できるため、行政の手続きや通院の付き添いなどに利用しましょう。
 「自分で介護をしたい」という気持ちと覚悟は素晴らしいものですが、介護は長丁場でその期間は予想もつきません。介護者と要介護者がお互いに快適に過ごすにはやはり介護のプロに任せるのがよりよい選択です。

情報を正確に伝え
ケアプランに生かす

 では実際に介護保険のサービスを受けるにはどうすればよいでしょうか。まず区や市町村から発行されている「介護サービスの手引き」を入手します。そこに掲載されている地域包括支援センターに連絡をするか、区役所や市役所の高齢福祉窓口で要介護認定の申請を行います。介護支援専門員(ケアマネジャー)が訪問調査に訪れ、心身の状態を観察し、家族からもヒアリングを行い、要介護認定を行います。離れて暮らす親御さんなどの場合は、かかりつけ医の意見書をもらう際に、最近の身体状況や言動の変化などについて情報を得るようにするとよいでしょう。約1カ月後に、認定調査結果が届き、ケアプランの作成が始まります。その際、ケアマネジャーには家族が何に困っているか、「自分の親はこういう性格だから、ここを大事にしたい」といった具体的な要望をしっかり伝えます。できあがったケアプランに納得ができたら同意をし、訪問介護、デイサービス、ショートステイなどのサービス事業者と契約を結び、サービスの利用開始となります。

家族だからできる
必要なサービス選び

 サービスを選ぶ際には、たとえ介護をされる身になっても価値観や生活習慣を損なうことなく、楽しみなこと、好きなことを続けられる環境をかなえることを考えたいものです。いわゆる食事、睡眠、入浴、排泄、清潔を保つことなど介護保険サービスの範囲内だけでこれまで通りの日常生活が送れるかを推察すると、たとえばペットの存在や庭いじりなどがその人にとって日々のうるおいになっていると気づくことがあります。そうしたことは家族がしっかりと認識して、ペットの世話や草むしりなど介護保険サービスでは賄えない部分は、民間サービスで補うこともできます。

サービスの種類やホームへの入居など介護全般についてのご相談はもちろん、まだ介護は少し先ですが、今のうちから準備しておきたいという場合や、シニアの住まいや生活について、どんなことでもお気軽にご相談ください。長谷工シニアホールディングスのケアマネジャーや施設長経験者、看護師や栄養士などシニアライフに豊富な知識と経験を持つスタッフが交代でご相談をお受けします。

長谷工シニアホールディングスとは

長谷工シニアホールディングスは高齢期の住まいと暮らしを提案する長谷工シニアグループとして関東・関西・中部と三大都市圏に100のシニア関連事業所を展開しています。高齢期の暮らし方の様々なニーズに応えられるよう、有料老人ホームをはじめ、サービス付き高齢者向け住宅、地域密着型サービス、在宅系介護保険事業などを展開し、「最期まで自分らしく、住み慣れた地域に住まい続ける」ことをサポートしています。

「なんでもない一日を、かけがえのない一日に。」

 

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