【明日香村へ】明日香村通信 2019春号

春の風を感じながら、明日香村を自転車でスイスイと巡る休日を。

「素敵生活を読んで、明日香村に行きたくなりました。そこで、史跡や絶景を1日で楽しめる順路(コース)を紹介してほしいです」というお声をいただきました。なるほど!それでは、せっかくの春の陽気も楽しみながら、思い切って…自転車で! 「自転車で巡る明日香村探訪コース」の1例をご紹介します。

飛鳥駅で自転車をレンタルし、出発。→②高松塚壁画館へ。飛鳥美人とご対面!→③橘寺へ。この辺りで聖徳太子が生まれた!?→④石舞台古墳(いしぶたいこふん)へ。日本最大級の横穴式石室古墳!→⑤上の写真のような、4月中旬~5月上旬が見頃のレンゲ草を眺めながら→⑥飛鳥寺へ。釈迦如来坐像(しゃかにょらいざそう)は日本最古の仏像です!→⑦甘樫丘(あまかしのおか)へ。ここからの夕陽を、見ないでは帰れない!→⑧飛鳥駅で自転車を返却。お疲れさま!

今年の4〜5月は10連休される方も多いかと。連休の1日は、春風の中、自転車で明日香村を旅するなんて、なんだかワクワクです。

明日香村のアーティスト
万葉書作家 鈴木葩光(はこう)さん

「呼吸で書く」書の力に魅せられて

 私の書道歴は12歳から始まりました。「字が上手になりたいな」くらいの気持ちで教室に通い始めたのですが、思いのほか楽しくて。体を動かすのも好きで、器械体操で国体に出場したほど。身体の調整能力を高める運動が書道にも役立っていたのかもしれません。「手で書くのではなく、呼吸で書く」ことを学びました。筆先だけを使うと疲れるし、小手先では硬くて流れのある書が生まれないのです。
 漢詩の作品を中心に日展などに出品していくうちに、日本語で日本人の心を表現したい、私ならではの作風を確立したいとの思いが湧き立ち、生まれ育った大阪から万葉の故地、明日香に移り住むことに。高松塚古墳の壁画が国宝に指定された昭和49年のことです。

万葉故地で心のままに筆と遊ぶ

 居を移したのは、明日香の空気をまるごといただき、からだ全体を浄化して、書の線質に映したかったから。おかげさまで、万葉の風景を体感しながら日々書と向き合えています。
 正直な心を歌に託した万葉歌人と同様、私も理屈じゃなく気持ちを乗せて筆を走らせます。どの歌をどのように書くかも、筆や墨などの道具選びも、そのときどきの気分次第で自由に。
 明日香は、空気も、水も、新鮮なお野菜も、みんなおいしい。周りは静かで、人もゆったり、おっとり。こんな贅沢はないですね。引っ越し当時、裏庭に植えた桜の木が幹も枝もたくましく育ちました。毎年、春の開花が楽しみ。私も明日香に根を張り、これからも思いのままに筆と遊んでゆきます。

 

 

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