シニア世代のより良い暮らし
「見方を変えると笑顔が生まれる
 『にやりほっと』が魔法の介護に」

「にやりほっと」活動って?

 「事故を未然に防ぐための『ヒヤリ・ハット』という取り組みがありますが、『にやりほっと』はこれをもじった言葉で、リスクではなく『笑顔』を探す活動です。介護を受ける方の何気ない言葉や仕草をひもとき、好きなものや、やりたいこと、できることを発見します」。
 2013年にライフ&シニアハウス井草から生まれ、入居者そしてスタッフにも笑顔をもたらしたこの活動は、現在、全国の介護事業所に展開されています。
 「ポイントはスタッフ間での『にやりほっと報告書』の共有。例えば『〇〇さんは庭に出たときに、咲いていた花に顔を寄せていた』なんて小さな報告が、次の笑顔のケアにつながることも。従来、こういったプラスの報告を書く場所はなかったのです」。

できること、そして役割へ

 特に大切な笑顔は、ご本人の得意げな『にやり』なのだと今泉は語ります。
 「介護が必要な方の場合、周囲が先回りして手伝いがちですが、『にやりほっと』ではご本人の『できること』を発見し、サポートする方法を考えます。実際にできると『ほら!本当は私できるのよ』と笑顔が生まれます。そして、『できること』を『役割』へと発展させることも効果的。例えば夕方にカーテンを閉めることや、毎晩寝る前にお米をとぐことなど、自分の役割を持つことで生活の満足度や達成感が上がります」。

書籍『できることを取り戻す
魔法の介護』

 2017年5月『にやりほっと』を生かした介護を紹介する書籍『できることを取り戻す 魔法の介護』が出版されました。
 朝日新聞の『天声人語』やNHKの『おはよう日本』などで活動が紹介されたのをきっかけにポプラ社から書籍化の話をいただきました。著者は複数の当社スタッフの有志が中心となった『にやりほっと探検隊』がつとめました。多くの『にやりほっと』事例と、そこから得た発見やノウハウが詰まっています。How To本ではありませんが、ケアに役立つコラムも充実しています。

出版に寄せて

 最後に、今回の書籍出版にかける思いを聞きました。
 「『にやりほっと』は日常のいろいろな場面に応用できます。多くの方に読んでいただき、自分なりの『にやり』を発見してもらえたら嬉しいですね。在宅でご家族の介護をされている方などにも参考になると思います。また、大変さばかりがクローズアップされる介護の仕事ですが、この本を通じて『介護って面白いかも』と興味を持ってくれる方が一人でも増えればと願っています」。

 

 

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