特集~取り入れる~
「光と影をたくみにあやつり、暮らしに趣を添えてくれるもの」

 天保5年、江戸大伝馬町でビードロ屋を営んでいた加賀屋久兵衛がガラスを彫刻したのが始まりといわれる江戸切子。ガラスの表面に下絵を描かずに円盤や砥石を使って様々な模様を切り出し描いていくというやり直しのきかない行程は、職人の力量が問われるところ。菊や麻の葉などの植物や篭目・格子などの生活用具を図案化した模様を組み合わせて、静やかかつ華やかな世界を作り上げていきます。

 江戸からかみの起源は、平安時代に和歌をしたためる詠草料紙(えいそうりょうし)として京都で作られていたもの。中世以降、襖や屏風、壁紙など室内装飾に用いられるようになり、徳川幕府による江戸の発展に伴い需要が拡大し独自の発展をしました。唐紙師(からかみし)と呼ばれる職人は、版木に絵の具をのせ、その上に和紙をのせて文様を写し取る「木版手摺り」という伝統的技法を使います。

 

「目配りとうつろい」を演出する

 簾(すだれ)は竹、萩、蒲、葦(よし)などの天然素材を使って、それぞれの素材の風合いを生かして作られており、中国から伝わり江戸時代に広まったといわれています。簾は実用性と演出性に非常に優れています。夏の強い日差しをさえぎりながら風を通し、簾を通して見える影のある風景は清涼感にあふれ暑さを静めてくれます。

 屏風は奈良時代に中国から伝来したといわれています。当時は風除けとして枕元に置いたり、部屋の間仕切りとして使われていました。現代では結婚式や式典などで使われる金屏風やお節句用の小さな屏風などを目にします。お昼寝のときに便利な枕屏風や、和風インテリアのポイントとして使えるミニ屏風など、ふだんの暮らしのなかに取り入れることができます。

 

 

和室のお手入れ
〜いつも心地よい和の暮らしのために〜

障子のお掃除

障子の汚れはほとんどがホコリ。ハタキを上から下へとかけ、ホコリを下に落としましょう。桟についたホコリは刷毛で払い、隅につまってしまったら細い筆を使って、ていねいにかき出します。気をつけたいポイントは、ホコリがたまりやすい床と接する敷居部分。ホコリがたまったまま開閉を繰り返すと、ホコリが固まって黒ずみの原因になります。木製の敷居部分は水分に弱いので、できるだけ固く絞った雑巾で軽く拭きましょう。

和風照明のお手入れ

和紙、紙、布、不織布などが使われている場合は柔らかい刷毛やブラシを使ってホコリを落としてください。水気は厳禁なので、水拭きは絶対にしないでください。

畳のお手入れ

  • 濡れ雑巾で拭くと畳が黒ずんだり、光沢がなくなったりします。掃除機をかけた後に、乾いた雑巾で乾拭きをしてください。掃除機は畳の目に沿って、1畳あたり40~60秒かけてゆっくり吸い取ります。
  • 直射日光は畳の変色を招きますが、晴れた日は窓を開けて風をとおしましょう。

畳を汚してしまったら

  • 醤油をこぼしたら…こぼした上に小麦粉、ベビーパウダーなどの粉末をふりかけ、吸い取らせた後掃除機で処理します。
  • 灯油、ペットのおしっこをこぼしたら…粉末の洗剤、クレンザー、塩、小麦粉などをふりかけ、十分液体を吸い取らせた後掃除機で処理。その後固く絞った布で何度も拭いてください。
  • クレヨンがついたら…クリームクレンザーをごく少量、乾いた布につけてていねいにこすります。
  • 油性ペンがついたら…マニキュアの除光液で拭き取ります。

こんなことに気付いたら畳替えの目安です

  • 畳表が毛羽立って衣服につく
  • 畳にくぼみができた
  • 畳と畳の間に隙間ができた
  • 畳表の色が濃い茶色になっている
  • 畳表に染みができた
  • 全体に湿っぽくカビ臭い

 

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