未来に続くより良い暮らし
「自宅に住み続けるという選択」

今号は、高齢者の暮らしやすさを実現する住環境の整備について考えます。ご自宅だけでなくご実家に高齢の方がいらっしゃる場合も参考にしていただけます。いずれも利用する際は手続きが必要なので、まずはケアマネージャーさんに相談しましょう。

自立生活を支えるための
住環境整備を

高齢になると自宅で過ごす時間が長くなるため、住環境の良し悪しが生活の質を大きく左右することになります。健康で若い時には気にならなかった住宅内の設備・仕様が不便に感じられる場面も出てきます。

高齢期の住環境整備では、公的な支援策も用意されており、状況に合わせてこれらの活用も考えてみるとよいでしょう。

介護保険制度では住宅改修費の支給を行っています。在宅の要支援・要介護者が所定の住宅改修を行う場合に、一定の改修費が介護保険から支払われます。

地方自治体によっては、「高齢者住宅改造費助成事業」を実施しています。概ね65歳以上の要支援・要介護者に対して、浴室、トイレ、洗面所、台所、居室などの改修で、介護保険の給付対象とならない工事に対して、市町村が一定の費用を助成します(市町村により利用条件などが異なります)。

介護保険制度では、福祉用具の給付も行っており、所定の福祉用具のレンタルや購入に要する費用が支給されます。住宅改修と併せて利用することで、高齢期の自立生活を支える大切なツールになります。

住宅内の改善や福祉用具の利用には、専門的な知識が必要になります。自治体や公的団体、各種窓口(地域包括支援センターなど)、介護保険制度などに精通した事業者(建設会社・工務店、設備メーカーなど)にも相談するなどして、個々の状況やニーズに合った住環境整備を実現しましょう。

介護保険が利用できる 3つのサービス

◎福祉用具のレンタルと購入には対象の指定業者が決められています。

1.福祉用具のレンタル

必要なものを必要な期間利用でき、身体状況に応じて変えられるので無駄がありません。また、高額な商品もレンタルならば軽い負担ですみ、故障した場合も修理対応をしてもらえるので安心です。

介護保険のケアプランに組み込めばレンタル料金の1割(または2割)の自己負担でレンタルできます。要介護度によっては、レンタルできない場合もあります。

2.福祉用具の購入

直接肌が触れるものや水がかかるものなどレンタルではなく購入した方がよい用具もあります。

介護保険のケアプランに組み込めば購入費の1割(または2割)の自己負担で購入できます(年間一人あたり上限10万円まで)。要介護度にかかわりなく利用できます。

3.住宅改修

工事が必要となるものは住宅改修の対象になります。住宅内の安全に配慮したバリアフリー化と、在宅サービスを受けやすい室内をつくることがポイント。高齢者がお元気なうちに準備をしておくことをおすすめします。

介護保険のケアプランに組み込めば部材費と工事費の1割(または2割)の自己負担でリフォームできます(年間一人あたり上限20万円まで)。要介護度にかかわりなく利用できます。

 

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